三岳城 登城記録 (本多百助さん)
三岳山の山頂にある、井伊氏の築いた城です。井伊氏の本拠、井伊谷の東端に位置し、本丸からは浜名湖はもちろん、浜松市街も見渡せる素晴らしい眺望を誇ります。
南北朝時代、後醍醐天皇の皇子・宗長親王が井伊谷に入られ、この城を南朝の遠江の軍事的拠点としましたが、北朝の攻撃により落城しています。
戦国時代は井伊氏がここを拠点として、駿河の今川氏と争いましたが、落城し、その後は徳川と武田の攻防の舞台となっています。現在の城址の遺構はこの時期に造営されたものと考えられます。そのため、古い時代の縄張りに戦国期の土木技術が取り入れられている珍しい形態のお城になっています。
縄張りは山の地形を活かいした連郭式ですが、東曲輪が本曲輪の横にあり、2郭式的な要素も持っています。本曲輪跡に土塁や虎口、空堀などが残っています。登山口から本曲輪まで500m程の道のりですが、高低差が150m近くあり、かなりの急こう配を登る部分もあります。
おすすめ度: ★★★
おすすめ度: ★★★